制限行為能力者に関する問題の答え
【問5】 制限行為能力者に関する次の記述の正誤を答えなさい。
制限行為能力者であることを秘して取引に入った場合、黙っているだけであるから詐術にあたることはない。
【正解】×
【解説】最判昭和44年2月13日の判例によると、無能力者が、無能力者であることを黙秘していた場合も、他の言動と相俟って、相手方を誤信させ、又は誤信を強めたときは詐術にあたるとされている。したがって、黙っているだけであっても詐術にあたる場合もある。
よって、本記述は誤り。